初エロだったので色々お粗末
グチュッと粘着質な音が、寝台の上で絡み合う二人の聴覚を犯していく。熱い息を吐く度に、体の内側の熱が更に燻っていくのを感じた。
細長く生白い脚を肩に抱えながら、遊戯が常より低い声で呻いた。
「っは…動く、ぜ」
そう確認をとると、ゆっくりと腰を動かしながら脚を抱え直す。ズルズルと遊戯のモノを引き抜かれる度に、体全体に緩やかな刺激が走った。
「あっ…はぁ、っ」
遊戯の先端の部分がイイところを掠めて、思わず声が出てしまう。思わず顔をそむけると、遊戯からくすくすと笑われた。
「恥ずかしがるなよ。俺はもっと、お前の声が聞きたいんだぜ」
「っひ、ん!、ああっあっ」
そういいながら、またゆっくりと俺の中にモノを埋めてくるものだから、今度こそ大きく喘いでしまった。
羞恥に耐え切れずギュッと目を瞑ると、脚の膨ら脛の辺りにキスを落とされた。
「かわいい、ぜ。海馬…」
ズププッと音を立てながら遊戯が腰を押し込むと、俺のか細い理性も飛んでしまう程の快感が襲ってきて、頭の中がグチャグチャと熱に溶かされるのが分かった。もう、思考を紡ぐのも億劫だ。
「っんあぁっあっ!、ゆうっぎ、うあっ」
グチッと音がすると同時に、遊戯が俺の中へと全て入ったのが分かる。その事実にただただ嬉しくなって、目の前にある遊戯の顔を引き寄せて思い切りキスをした。うっすらと空いていた口の中に舌をネジ込めて、デタラメに動かせば遊戯のモノが更に欲望を増したのを感じた。
そのまましばらく激しくお互いの唇を貪りあっていたら、ふいに遊戯が口を離した。口と口の間に繋がれた銀糸が、プツリと途切れてしまう頃に、息を先に整えた遊戯が徐ろに俺の項に顔を埋めた。そして、
「っ痛…っ」
肌を抉られる痛さと、微かな血の匂いに驚きながら遊戯の顔を覗き込む。
「急に、なんの真似だ…っ」
「知っているか、海馬。百獣の王と呼ばれる獅子は、獲物に愛情を抱きながら喰らうそうだ」
ぺろりと俺の首筋から流れ出る血を舐め取りながら、遊戯はそう口にした。
「はっ…なら、俺は貴様を愛しながら喰らうのか」
「ああ…お前だけじゃなく、俺も…なっ」
「っああ!」
唐突に激しく動かされた腰に翻弄されながら、俺は入れるときに肩から降ろしていた脚を遊戯の腰に巻き付けて更に奥へ奥へと誘う。
「は、ぁっ!ゆう、ぎっ!もっとっ奥、!」
「くっ…!」
荒々しくも愛おしそうに俺を抱く遊戯の顔が余りにも必死で、見惚れてしまいそうなほど美しくて、俺はこっそりと心の中で好きだと叫んでいた。
「っく、あっ遊戯っ…!もう、っ…!」
「ああっ…海馬、一緒に…!」
お互いがまるで示し合わせたかのように絶頂へと上り詰め、そして、
「ひあっあっ!ああっ――――!」
「っあ…!くぅっ」
そのまま二人、共に果てた。
どろどろとした液体の気持ち悪さと、熱に浮かされた頭の熱さに、何だか二人共溶かされてしまいそうだった。